るりぼんの凡汎日記

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おススメの美味しいと思ったもの、良いと思ったものを勝手に紹介するブログ

流浪の月 

習慣といいますか、日課といいますか、私の秘かな楽しみに就寝前の読書があります。読みかけの本がある時は、「続きを読まなきゃ♪」とルンルン?で布団に入ります。

たいていは30分位で急に睡魔が襲ってきて、顔の上に本を落として終了・消灯になるのですが、読書はやめられません。

中学の歴史のおさらい、みたいな本を読んでいる時は、10分も経たない内に終了となり、我ながら睡眠導入剤代わりに読書しているのでは!?と呆れました。

そんな自分が久しぶりに一晩で一気に読み終えた本が、凪良ゆうさんの「流浪の月」です。

さすが2020年の本屋大賞受賞作です!私が手にした時はまだ受賞前でタイトルに惹かれて購入しましたが、大賞受賞に大いに納得しました。ストーリーに引き込まれ、先が気になって気になって…久々の一気読みです。

あらすじは、子供の頃にロリコンと噂されていた青年について行き二ヵ月間過ごした主人公が、実際には違うのに「被害者」にさせられ息苦しい日々を送っていたある日、偶然喫茶店のオーナーとしてひっそりと働いていた青年に再会し、周囲を巻き込みながら関わっていくお話です。

ネット社会の恐さや真実を伝えることの難しさ、周囲の人にわかってもらえないもどかしさ、切なさが伝わってきて…本当に素晴らしい作品でした。

「事実と真実は違う」という言葉が印象に残ります。誰もが事実として知っているけど、真実は二人しか知らない。

もどかしさが続く重い内容ですが、二人の結末に救われます。

昨夜読み返してみて(再度一気読み)あらためてすごい作品だと思いました。

 

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