新宿 とんかつさぼてん
昨日、所用で出掛けて昼時になったので、思いきってさぼてんさんでランチしてきました。
入店時に手をアルコール消毒し、通された席も間隔をあけた広い空間できちんとコロナ対策がされていました。
たくさんあるメニューから迷いに迷って、期間限定の北海道オホーツク産大粒ホタテフライとヒレカツの御膳をいただきました。
ホタテが大きくて柔らかくタルタルソースも美味しい!ヒレカツもロースに負けない位のボリュームがあり、柔らかくて本当に美味しかったです。小さなすり鉢の胡麻を自分ですり、ソースを入れてカツをいただく行程も楽しくてワクワクしますね。
そして、何と言ってもお代わり出来るキャベツが嬉しいんです。柚子のドレッシングも胡麻のドレッシングも美味しくて、いくらでも食べらるキャベツがお代わり自由なんて幸せ過ぎです。
しかもこちらからお願いする前に「キャベツのお代わりいかがですか?」とさり気なくお声をかけてくださる心遣いが嬉しくて気持ちがほっこりします。
久しぶりに味わうなめこ入りの味噌汁も本当に美味しくて、これがお代わり自由なのはなんて有難い!と思う人は多い筈です。
さぼてんの味噌汁は、豆麹だけで発酵熟成させた味噌を使用し、米みそと豆みそをブレンドしているので一般の赤だしと比べて濃厚な旨みと深い香りとコクが特徴だそうです。
揚げ物に合うようにしっかりした濃いめの味だったのですね。
美味しいお米と味噌汁と漬物は「三種の神器」といわれ、最優先して味を追求すべき食の基本として今も受け継がれているそうで、さすがです。
美味しいのはとんかつだけではないところが素晴らしいです。
創業は昭和41年で、西新宿に一号店が開店しているから「新宿とんかつさぼてん」だったのですね。
創業者の田沼文蔵さんは、戦争で亡くした部下の霊に報いるため「社会に役立つ仕事がしたい」という熱い想いを持ち続け、慶応義塾大学予科の学生寮(現在の川崎市登戸)で学生の食事の面倒を見る仕事を引き受けたそうです。
戦後間もない食糧難の時代ですから食糧を調達しするのは大変だったはずなのに、お金のない学生には無償で食事を提供したこともあるのだとか…。
「人に喜ばれる仕事がしたい」という想いを、日本の将来を担う学生達と共に歩みだしたのが原点、と聞いて感動しました。
ちなみに、店名のさぼてんの由来は、サボテンがいばらの道にも花が咲く生命力の強い植物であることから<生き抜く生命力や太陽に向かってまっすぐに育つ力強さにあやかりたい>と名付けられたそうです。
その名の通り、さぼてんは最も大きなとんかつチェーン店の一つになっていますものね。
益々、さぼてんさんが好きになりました。