そうめんの思い出
今週のお題「そうめん」
そうめんって美味しいですよね。思い出すのは、子供の頃に夏休みのお昼ご飯といえば圧倒的にそうめんを食べていた記憶です。2分で茹で上がりのど越しの良いそうめんは夏にピッタリ。中学生の時から、薬味に錦糸卵や胡瓜の千切りを添えて家族にも作っていたので、数少ない得意料理の一つでもあります。
近所に住む母親はそうめん好きだったので、夏は何度も母の為に薬味やおかずがたっぷりのそうめんを作ったものですが、父はそうめんが苦手でした。毎回、少しでいいから、と我慢して食べてくれていたのを申し訳なく思っていました。
15年以上前のことです。父が亡くなって、一か月間陰膳(かげぜん:他界した身内の無事を願い準備する食膳のこと)をしていたのですが、もう10月だったのに母がそうめんが食べたいと言うので、おかずそうめんを作ったことがありました。父に「今日はこんなものでごめんなさい」と心の中で詫びて、下げたそうめんをたべている時に、何とそうめんが喉に詰まり息が出来なくなったのです。喉に食べ物を詰まらせて亡くなる事故は聞いたことがありますが、まさか自分が詰まらせる体験をするとは思いもしませんでした。嫌いなものを出したから父が怒ったのかもしれないと言うと、優しい父がそんなことで怒る訳がないと母は言いました。だいたいそうめんが喉に詰まる筈がないので、あれはきっと父に申し訳ないと思う気持ちから、無意識のうちに自分の体がそうめんを拒絶していたのだと思います。体と心は不思議なものだと思った体験でした。
父のそうめんが苦手なことが、何故か息子が引き継いでしまいましたが、夫も娘もそうめんが大好物です。夏本番よりも、ジメジメした蒸し暑いこの時期の方がそうめんの出番が多い気がします。久しぶりに美味しいそうめんが食べたくなりました。
最後までお読みいただきありがとうございました(#^^#)
以前美味しいそうめんを紹介しています。お読みいただけたら嬉しいです💖
小豆島そうめん - るりぼんの凡凡日記 (hatenablog.com)